壁一面の本棚机付き。

友人の新居の机付き本棚、本日完成しました。

大きさは、1年前に作らせていただいたTokiwadai BASEの本棚と同じくらい。
ただ、今回は下部分は机であることなどを考えると、自分史上で最大の作品であるという感じがします。

材料には全面的にラジアータパインの集成材を使用しました。
価格面からランバーコアなども考えたのですが、ウッドショックによる木材の価格高騰の結果、なぜかランバーコアと集成材の価格差が縮まっていたこともあり集成材を採用。
結果的に質感はランバーのそれよりもはるかに良くなりました。
塗装はワトコオイルのナチュラル。
棚柱(本棚の高さを任意に変えるためのレール)は友人の希望で黒。

できるだけ壁ぴったりに設計し、コンセントが使えるよう切り欠きを入れたり、机の各箇所に電気コードを配線できるようにしたり、いろいろ細工をしています。
向かって右上の一部が下がり天井になっているため、この箇所を逃げつつ、本棚として使える部分はできるだけ多くなるようにしていたりもします。
現場での作業をできるだけ減らすため、工房でできるかぎり組みた立てて、一旦バラして現場に運び、再度組み立てて細かいところを仕上げる、という流れで、現場作業は3回に分けました。

部品数は多くないもののとにかく大きいのでいろいろ大変でしたが、特に苦労したのは壁ぴったりに作ること。
現場作業1回目で机の部分を作りましたが、あまりにぴったりサイズで作ってしまい、コンセントの出っ張り1ミリのせいで壁際に入らないという自体に。
コンセントを外して削って…など想定外の作業が発生し、壁際に机を設置する予定20分の作業に2時間かかったりしました。
また、ぴったりサイズゆえにビスが打てない箇所が多く、ダボを使ったり、組み立て順をプラモデルのように厳密に定義したり、普段の置き家具ではあまりやらないようなこともいろいろ行いました。

本職の工務店であれば、おそらく壁自体に机や本棚を取り付けていく、という設計・作業になると思うのですが、自分の場合はあくまで置き家具を所定の場所にぴったりに置く、という発想なので難しかったのかも。
今回はさすがに耐震を考慮し、壁に6箇所アンカーとビスを打ちましたが、それさえ外せば完全に元の状態に戻せます。
撤去時のことも考慮し、不要な接着剤の使用も避けています。

完成後、友人夫妻が本を入れるのをしばらく見ていたのですが、本当に喜んでくれていて家具屋冥利に尽きました。
ホント、無事完成してよかった。

大作が終わってホッとしつつも、置き家具のご注文はまだまだあるので余韻に浸ってる暇はありません。
引き続き馬車馬のように働く所存です。

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